子どもの矯正治療で「手のレントゲン」を撮るのはなぜ?
小学生や中学生のお子さんが矯正治療の検査を受ける際、「歯の矯正なのに、どうして手のレントゲンを撮るの?」と不思議に思われるかもしれません。
手の骨の成熟度は、お子さんの顎の成長を評価し、矯正治療の適切な時期を考えるための重要な参考情報のひとつです。
全身の成長と顎の成長には関係があります
人間の身体は、すべての部位が同じ速さで成長するわけではありません。「スキャモンの成長発育曲線」は、身体の部位ごとに成長の時期やパターンが異なることを示しています。

脳や神経系は比較的早い時期に成長しますが、手足などの骨は思春期まで成長が続きます。顎の骨も全身の成長と関係し、とくに下顎は思春期に大きく成長することがあります。
手のレントゲンから何がわかるの?
指や手首の骨の成熟度を観察することで、思春期の成長がこれから始まるのか、成長の途中なのか、終わりに近づいているのかを考える手がかりになります。
ただし、成長には個人差があります。手のレントゲンだけでなく、性別、これまでの成長経過、ご両親の身長なども考慮しながら総合的に判断します。
同じ年齢でも成長のスピードは違います
院内新聞では、同じ年齢の2人の女の子の手のレントゲンを継続して比べています。一方は先に骨の成熟が進み、もう一方は遅れて身長の伸びが大きくなりました。

つまり、「何歳だから矯正を始める」という年齢だけの判断ではなく、一人ひとりの成長状態を見極めることが大切です。
顎の成長を利用した矯正治療とは?
矯正装置のなかには、成長期の顎の成長を考慮して使用するものがあります。院内新聞では、手と頭部のレントゲンを経時的に確認し、13歳から「バイオネーター」という装置を使用した男の子の例を紹介しています。

このような治療では、装置を使うタイミングも重要な検討事項です。適した装置や治療方法は、骨格や歯並び、成長状態によって異なります。
子どもの矯正治療はいつから始めるべき?
治療開始に適した時期は、お子さんによって異なります。早めに治療を検討した方がよいケースもあれば、成長を確認しながら待つケースもあります。
清村矯正歯科では、一人ひとりの状態に合わせて治療計画を検討しています。

