小学生に入る前の方(※現在未就学児の初診相談・診療は行っておりません)
乳歯列期(すべて乳歯)の治療
まだ永久歯が生えていない通常6歳以下の場合、一部の症状を除けば治療を開始する必要はありません。
就学前のお子様には、複雑な矯正装置の使用は困難なため、デコボコに並んでいる、永久歯が生えてくるスペースが足りないなど僅かな不正咬合の場合は、この段階で治療を行うメリットはあまりないので、永久歯の前歯が生えてくるまで経過を観ることが多くなります。
ただし、下の前歯が上の前歯より前に出ている受け口(反対咬合、写真1)や、咬み合せが左右にずれている交叉咬合(写真2)などはできるだけ早期の治療が必要です。
状態にもよりますが、簡単な装置の使用で症状が改善できる場合があるため、装置の使用が可能なお子様であれば、治療を開始することもあります。
症状が改善された後も、永久歯が生えてくるまでは経過観察が必要になります。
写真1 受け口

写真2 交叉咬合

6歳前後になると、下の前歯が永久歯に生え変わり、6歳臼歯(奥歯)が生えてきます(写真3、4)。
順調に歯がきれいに生えそろっていけば、特に治療の必要はありませんが、歯の生え変わりによって、新たに不正咬合が認められるようになると混合歯列期の治療に移行します。
写真3

写真4

治療の流れ
あなたの症状や治療方法、料金の概要を説明します。また、矯正治療の不安や疑問などなんでもご質問ください。
レントゲンや歯型をとって、あなたの歯並びや顎骨の状態を調べます。
※当医院ではX線被爆線量がデジタルレントゲンを使用しています。
検査結果をもとに診断を行い、具合的な治療計画の説明をします。
むし歯の治療や抜歯が必要な場合は、治療方法が決まり次第、当医院から一般の歯科医院に依頼します。
下の前歯が上の前歯より前に出ている受け口(反対咬合)や、咬み合せが左右にずれている交叉咬合などはできるだけ早期の治療が必要です。
最適な時期から治療を開始するため、アゴや歯列の成長を定期的に観察します。
放置すると将来歯並びが悪くなる場合や上下のアゴの関係に問題がある場合には、この時期から治療が必要になります。
最適な時期から治療を開始するため、アゴや歯列の成長を定期的に観察します。
「歯を動かす装置」が外れた後は、「きれいな歯並びを保つための装置」を入れていただきます。通院は数ヶ月に1回となります。
すべての歯に装置をつけて、歯の配列と噛み合わせを整えていきます。