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Archive for 10月, 2009

不正咬合の種類について(4)

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矯正治療をもっと知りたい vol.5

不正咬合の種類について 上顎前突
皆さま、こんにちは。
株式会社Value Linkの野々村です。
今回は、出っ歯(上顎前突)について清村先生に聞いてみたいと思います。
野々村(以下N): 清村先生、今日は「いわゆる出っ歯」についてお聞きしたいと思います。よろしくお願い致します。
先生: よろしくお願い致します。
あまりいい表現ではありませんが「出っ歯」は、専門的には上顎前突といい、上の前歯が、下の前歯よりも極端に前に出ている状態のことをいいます。

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[ 写真① ] [ 写真② ]
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[ 写真③ ] [ 写真④ ]

写真を見ていただくとわかると思いますが、前歯が出ていることで、口が閉じづらくなるので、普通にしていても唇が前に突き出ていて、見た目があまりよくありません。
この「いわゆる出っ歯」を治したいという理由で矯正治療を始める方は、「反対咬合」「叢生」の次に多く、その割合が昔に比べて増加傾向にあるようです。

指しゃぶりや頬杖が症状を悪くする

N: 見た目が良くない以外に何か不都合なことはありますか?
先生: 上顎前突の場合、外傷を受けた場合に唇を傷つけたり、前歯が欠けたり折れてしまう危険性が高くなります。また、前歯で食べ物を噛みづらいので、奥歯でばかりものを噛むようになるので、アゴの関節や奥歯に負担がかかりやすくなります。極端に前歯が出ている人はサ行の発音に影響が出ることもありますね。
N: この上顎前突の原因は何ですか?
先生: 上顎前突には骨格に問題があるタイプとないタイプに分類することができます。骨格的に問題があるタイプは、やはり遺伝的な要素が関係していることが多いように思います。受け口(反対咬合)の回に説明したように親子で顔が似ているのと同じ理由ですね。ただし、遺伝的に問題がなくても、下のあごの成長を阻害する癖や習慣が長期間続くと、骨格的な問題を引き起こすことがあります。
N: 具体的にはどのような癖と習慣ですか?
先生: 最もわかりやすいのは指しゃぶりです。
小学校入学までに止めらていればあまり問題にはなりませんが、永久歯が生えてからも続けていると、上の前歯が外(唇側)に出て、下の歯が内(舌側)に倒れてしまい、その後の歯並びに大きな影響を与えます。一度このような出っ歯の状態になると、癖を止めても上下の前歯の隙間に下唇が入ってしまい、今度は唇を噛む癖「咬唇癖」(写真⑤)を引き起こしてしまいます。

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[ 写真⑤ ]

出っ歯というと、上の前歯が出ている状態をイメージすると思いますが、下のアゴの成長が悪いために相対的に上の前歯が出た状態でも上顎前突に分類されます。
写真①、②の方はこの状態にあります。上の前歯の位置は少し出ているだけなのに、下アゴの成長が不足しているために上顎前突の状態です。このように下アゴの成長を阻害する癖、習慣として挙げられるのが「うつぶせ寝」「頬杖」です。どちらも下アゴを後ろへ押し付けることになるため、成長期にこの習慣が続くとせっかく下アゴが前に成長しようとしているのを邪魔してしまいます。
N: なるほど、いろいろな癖や習慣によって症状がさらに悪くなることがあるわけですね。
先生: そうです。高校生以上の年齢の患者さんで、前歯が極端に出ている人をみると、もう少し早く来てくれていればここまでひどくならなかったのになぁと思うことがあります。
N: 次に治療方法について伺います。やはり骨格に問題があるタイプとそうでないタイプでは治療方法が違うのですか?
先生: はい、上アゴが大きく、前に出ているタイプの場合はそれ以上、上アゴが前に成長しないようにヘッドギアーという装置を使います(図①)。この装置は奥歯を後ろに移動することも出来るので、骨格に問題がない上顎前突でも使用することがあります。逆に下アゴが小さいタイプの場合はマウスピースのような装置(ファンクショナルアプライアンス)を使います(写真⑥)。どちらも取り外し可能ですが、毎日決められた時間、数か月~1、2年使うことで効果が出てきます。
このような装置を使ってもなお、前歯が出ている重い症状の人、成長が終わって永久歯がすべて生えかわっている人の場合は、前歯を後ろに引っ込めるためにやむを終えず永久歯(小臼歯)を抜歯して、すべての歯にブラケットを付けて歯を移動する本格的な矯正治療で症状を改善します(下図②参照)。

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[ 図① ] [ 写真⑥ ]

どのような装置を使うかはその人の症状次第

20091005_08[ 図② ]

N: 骨格の問題や、癖、習慣を治すにはやはりこどもの頃から治療を始めた方が、良さそうですね。
先生: その通りです。
症状を悪化させないためにも、適切な時期からの早期治療が大切ですね。
N: 今日の話も大変勉強になりました。
矯正治療のご相談は、埼玉県川口市の清村矯正歯科まで

Written by kiyomura

10月 5th, 2009 at 3:28 pm